(症状と、その克服方法)

人に嘘をついたり、お墓参りをきちんとしないなどで、神様を冒涜したのではないかと気になってしまうのが、涜神恐怖(とくしんきょうふ)と言われている強迫観念症の症状になります。

この症状の背景には、人に嘘をつくことは、けっしてあってはならないことである、という「かくあるべし」の考えがあると言って良いと思います。

道徳や、宗教の教えに忠実な人の方が、むしろ、この涜神恐怖の症状に悩むことが多いのではないかと思います。

つまり、人に嘘をつくことは、どんなことがあってもいけないことであるという考えがあると、この裏返しとして、人に嘘をついてしまったらどうしようという不安も強くなってくるものなのです。

そして、この不安だけに目を向け、これを取り除こうとしてしまうと、逆に、ますます不安が強くなり、ここに、とらわれが起こるようになってしまうものなのです。

しかし、この涜神恐怖の症状も、その根本原因は神経症から来ていますから、森田療法の考え方を身につけていく中で、「かくあるべし」のとらわれが薄れてくることで、少しずつ改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になってきます。

つまり、薬を飲めば、これですぐに治るという単純なものではないと言えるのです。


なお、こちらのページも参考になると思います。

1.対人恐怖症を初めとする神経症とは
2. 薬なしのあがり症改善法