(症状と、その克服方法)

赤面症は人前で赤くなるのではないかと恐怖や不安を感じる症状になります。

そして、これは一般的には対人恐怖とか社会不安障害と言われることが多いですが、これも大きなくくりで言えば強迫観念症に含まれる症状だと言って良いと思います。

つまり、人前で顔が赤くなることに対して「とらわれ」つまり、強迫観念が出来ている状態が赤面症であるという見方も出来るのです。

強迫観念症は、ある一つのことに対してとらわれ、常にこれが気になってしまうというのが共通して見られる特長ですが、この「とらわれ」の対象が顔が赤くなること、つまり、赤面に向いたのが、この症状だと言って良いと思います。

そして、赤面症に悩んでいる時は顔が赤くなってしまうことで人から変に思われるとか、好きでもないのに好きだと勘違いされるのではないかとか、バカにされたり、見下されるのではないかと感じているものなのです。

つまり、周りの人から、どう思われるか、変に思われ、嫌われてしまうのではないかという不安が付きまとっているものなのです。

そして、このために帽子やメガネ、マスクなどをして少しでも赤面していることが人に分からないようにと、色々工夫してしまうことも多いものなのです。

しかし、こういう赤面の症状だけに目を向け、これを目立たないようにしようとして取る行動は気分本位のはからいの行動になってしまいますから、かえって、こういう工夫をすればするほど、逆に赤面症のことが気になるようになってしまうものなのです。

しかし、この赤面症の症状も、その根本原因は神経症から来ていますから、森田療法の考え方を身につけていく中で、顔が赤くなることに対するとらわれが薄れてくると、この結果として少しずつ改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になってきます。

つまり、理屈で納得したり、薬を飲んだり塗ったりすれば、これですぐに治るという単純なものではないのです。