(症状と、その克服方法)

最近はテレビや新聞の殺人事件のニュースが取り上げられることが多いため、なおさらかもしれませんが、自分が人から殺されるのではとか、何か危害を与えられるのではないかと不安を感じることも多くなっているのではないかと思います。

ただ、こういう不安や恐怖が異常に大きくなり、常に、この不安や恐怖に目が向き、毎日の生活に支障が出てきてしまう人も中にはいるものなのです。

そして、こういうレベルになると、強迫観念症の代表的な症状である、被害恐怖ということになります。

この症状は特に独身の若い女性に多く見られるように思います。

最近は、独身の若い女性を狙った暴行事件や強姦事件も多くニュースに取り上げられるために、なおさら、この被害恐怖に悩む女性が増えているのではないかと思います。

特に一人暮らしの女性の場合などは、この症状を感じることが多いように思います。

なお、年配の方で、自分のお金を盗まれたと感じ、大騒ぎをすることがありますが、こういう被害妄想と、この被害恐怖は、全く異なる症状になります。

痴呆や統合失調症などの被害妄想の場合は、本人が確信を持っているものなのですが、被害恐怖の場合には、こういう確信はなく、不安や恐怖というレベルに留まっているものなのです。

なお、この被害恐怖の症状も、その根本原因は神経症から来ていますから、森田療法の考え方を身につけていく中で、不安や恐怖に対するとらわれが薄れてくることで、少しずつ改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になってきます。

つまり、薬を飲めば、これですぐに治るという単純なものではないと言えるのです。